永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/16(火) 22:34:48.94 ID:fw8gKZ+Qo
うどんげ「カッ、カッカッ……カ……」
レイセン「鈴……仙……なんで……」
薬売り「おや、まだうまく話せませんか……?」
レイセン「か……が……か……」
薬売り「いいでしょう。ならば代わりに、口上を務めましょう」
レイセン「鈴仙…………何を…………」
立ち上がりし玉兎は息も絶え絶えに、見るからに満身創痍であった。
未だ言葉もロクに話せぬままであったが、それでもその意思は十二分に感じ取れたと言う。
不自由な言葉の代わりとでも言おうか……その眼だけが、しかと伝えておったのだ。
薬売り「ここから先は……”客は一人でイイ”」
薬売り「ですね? 姉弟子様……」
うどんげ「か……が……」
二つに分かれし御身の、”真なる理”である。
薬売り「こなた、月から舞い降りし兎あり」
薬売り「こなた、月を見あげし兎あり」
レイセン「何を――――」
薬売り「こなた、鬼に怯えし兎あり」
薬売り「こなた、鬼に居所を求めし兎あり――――」
――――同じ身を持ち、同じ心を宿したとて、目指す標は決して同じではなく。
違えし標に駆けたとて、いつしか戻るは元の鞘。
それは、現世が孤を描く故。
輪廻転生の如く、永久にめぐるが運命が故――――
【鈴仙の半生・第四幕】
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