永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/04/02(日) 00:50:56.40 ID:mE9UJqmQo
てゐ「恨み……恨み……うーん、ある意味でそうとも言えるけども」
薬売り「藤原妹紅に恨みなどなかった、と?」
てゐ「いや、そういうわけでもないんだけど……なんというかな〜、ニュアンスの違いって奴?」
てゐ「そういう”恨めしや〜”的な事じゃなくてさ。”てめー今日こそやっちまうかんなコノヤロー!”みたいな?」
薬売り「ふむ……喧嘩するほどなんとやら、な感じですかな」
妖兎曰く、藤原妹紅はそもそも”永遠亭を敵視などしていない”と言うのが結論のようだ。
してその経緯はこう。
妹紅が姫君にかけるそれは、「復讐」ではなく「招来」。
退屈しのぎ同然にふらりと現れては、姫君に挑み、ひとしきり満足すれば帰って行くと言う……
不死者であり、強大な炎を扱うまでは事実であるものの、しかしそこから先はまぁ〜別物もいい所である。
恨みつらみはどこへやら。これではまるで、御隠居の囲碁遊び同然ではないか。
てゐ「姫様も部屋に籠りっぱなしじゃ体に障るでしょ。いい運動になってんじゃないの」
薬売り「不死者なのに健康を気遣うとはこれいかに……」
こうなれば「誰も敵わない」と言った玉兎の言葉の意も、大きく変わってくると言う物。
敵わないはずだ。敵う敵わぬ以前に、そもそも、姫君以外が妹紅に挑む必要がないのだから。
てゐ「だってアイツ死なないじゃん。姫様と同じ不死身だし」
薬売り「その不死身も、望まぬ不死身だったと伺いましたが」
てゐ「ハッ! そりゃそーでしょーよ! だって――――」
てゐ「なんか貴重な供物っぽいからパクって食べたら、それが蓬莱の薬だったってだけなんだから!」
薬売り「なんと……」
聞けば聞くほど妹紅の印象が変わっていく……
うぅむ、古事記に出(いず)る火の神の如き存在を想像しておったのだが……
はぁ〜……つまらぬ。まっことつまらぬ
いけすかぬすかした薬売りの顔を、恐怖の表情に歪めてくれる逸材だと思うておったのにのぅ。
これでは……表情は表情でも、ただのあきれ顔になってしまうではないか。
【相違】
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