王「我が娘が騎士になりたいと言ってるのだが……」女騎士「姫様が?」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/03/24(金) 18:37:49.48 ID:MBuo2UAyo
―宿舎―

騎士「終わった……私の騎士生活も……これで終わり……」

騎士(初の女騎士として少し調子に乗りすぎたか……。お父さんとお母さんも心配しているし、田舎で農作業を手伝おうかな……。それからお見合いして、結婚して、子どもは二人ぐらいで……)

隊長「よぉ。しけた顔してんな」

騎士「隊長。お疲れ様です」

隊長「今日、色々あったみたいだな」

騎士「隊長の耳にも入っていますか」

隊長「そら、真面目だけが取り柄のお前が問題を起こしたなんて、地平線の向こうでも風の便りで届いちまうぜ」

騎士「すみません……私の力不足です……」

隊長「詳しい話は知らないんだが、姫様を泣かせたとかなんとか」

騎士「はい。それで一時的に反逆者扱いを受けてしまいまして。陛下の助けがなければ私刑にされていたかもしれません」

隊長「姫様はな、望まず内勤となった連中にとっては女神みてえな存在なんだ。本来なら街の外にでて、派手な討伐任務やらに就き、名声と栄誉を勝ち取りたいと願う野郎どもは多くいる」

隊長「なのに基本的には退屈な守衛をやらされる。そいつらにとっては毎日がつまんねえわけだ。守衛をきちんとこなしても評価はされにくいしな」

騎士「姫様はそういった者たちへ何かされていたのですか? 労いの言葉をかけるとか」

隊長「そらぁ姫様本人はそういうこともしてるが、内勤の連中にとってはそこにいるだけで十分なんだそうだ。見ているだけで心が潤うんだとよ」


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