62: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/16(木) 19:09:43.06 ID:mBfbfeoZ0
「人間?」
「……住民でない、という意味です」
「あら、さばんなちほーの外からいらしたの?」
「いえ、そのジャパリパークの外です」
そういうと、カバさんの目が点になりました。
「……パークの外?」
まるで今までの自分を見ているかのようです。つまり、『相手が何を言っているのか全く分からない』といった顔。
「……やってしまいました」
わたしは思わずつぶやきます。とんでもないところに来てしまった予感がしました。
「大丈夫かしら、あなた」
「ええはい、大丈夫です」
「ううん……、あなた、私と同じカバではありませんわよね? 尻尾もない、羽もない・・・・・・。以前お会いしたかばんさんのような方ですわねぇ」
「……私と同じような方がいらしたんですか?」
カバさんの言葉が引っ掛かりました。
彼女の発言から察するに、私と同じ、つまり、動物の格好をしていない人がいたという事でしょう。
「ええ。あなたのように特に特徴もない方でしたわ。自分の縄張りも何のフレンズかもわからないという事だったのでサーバルが図書館に連れていったのですの」
「……その、かばんさん? は他になにかおっしゃってましたか?」
「うーん。セルリアンやサンドスターのこともよく知らない子でしたし、あなたと同じで今年生まれた子かもしれないわねぇ」
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