139:名無しNIPPER[sage]
2017/03/17(金) 17:24:18.01 ID:gju/6JZcO
よっぽど心配されるような方なんでしょうか、サーバルさん。
しかし、ひとまず今後の方針が決まりました。かばんさんという人を回収しつつ外部に救助を求める。むちゃくちゃな気がしますが、一度月面や都市遺跡で遭難しますと、地球上だというだけで何とかなる気がしてしまいます。
「いーい? セルリアンにあったらかならず逃げるのよぉー」
「はーい」
カバさんに別れを告げ、
「あなた弱そうだから、寝るときは木の上でねぇー」
「はーい……」
えー、カバさんに別れを告げ、
「こまめに休憩するのよぉー」
「……はーいっ!!」
里の世話焼きご婦人のような方でした。とても助かりましたが。
わたしの姿が見えなくなるまでいろいろとおっしゃってくれたカバさんとお別れし、わたしは図書館への道を歩き始めました。
「……そういえば、妖精さんの姿を見ませんね」
ふと気になりました。これだけ大規模な童話災害ともなれば、妖精さんはそれこそ溢れるほど存在しているはずなのに……。
わたしはポシェットを漁ります。クッキーやビスケットの類は水を通さない保存紙で包んでいたおかげで無事です。金平糖やキャラメルの類も大丈夫。
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