123: ◆Wv.nqe0Jy.[saga]
2017/03/17(金) 12:38:27.67 ID:/oYud+ya0
そばによってみますと、それほど腐食も進んでいません。
「比較的最近の施設なんでしょうか?」
少し歩いた森の中には、この施設の地図と紙のパンフレットが残されていました。
それらも原形をよくとどめています。パンフレットの劣化もほとんどありませんでした。
都市遺跡などはほとんど植物に覆われてしまっていて、今ではその原型をとどめていません。
たまにごく一部が妖精さんたちによって元の状態をとどめていることがありますが、彼らがいないここではそんなことは起こりえないはずなのです。
「あるとすれば、今でも誰かが保守管理を行っている、という事でしょうけど……」
ジャングルの中の小道を進みながらぶつぶつとつぶやきます。この際、サバンナの隣に熱帯雨林があることは気にしません。
ここにもフレンズたちが大勢いらっしゃりましたが、彼女たちを見ていると、一つのことがわかりました。
わたしは最初、『動物の格好をした人間』だと思っていたんです。しかし実際の彼女たちは、『人間の格好をした動物』といった方がいいでしょう。
この差は大きいです。『サンドスターによって動物がフレンズになった』というカバさんのお話を強く裏付けることになりますし。
しかし、いかんせんヒントが少なすぎます。思考はすぐに袋小路に陥ってしまいました。
「……ま、考えても仕方ないですね」
謎が謎を呼んでいる気がしますが、今大事なのはかばんさんの救出と里への帰還。ひとまずその辺もろもろの不思議は置いておきましょう。
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