日向「神蝕……?」
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152: ◆XksB4AwhxU[saga]
2017/04/19(水) 17:36:31.00 ID:31PTZRtF0

ガチャッ



左右田 「たっだいまー、元気してたかオメーら」

ナナミ 「……」かちかちかちかち

左右田 「なあ、そのピンボールゲーム楽しい?パソコンに入ってる奴だろそれ。七海はもっと歯ごたえあるゲーム
     やってたぜ。ところで、解析は進んでっか?」

セブン 『ファイルの解析は終了した。今さっき千尋にすべてのデータを送ったところだ』キュゥン…

左右田 「おお、ありがとな!」

セブン 『しかし、気になるデータがある……和一、これを見てくれ』パッパッ

左右田 「なんだ?"なら……しか高校入学案内"?フツーのパンフレットじゃねーか」

セブン 『ナラカ、と読むらしい。日本中の地名を検索したが、こんな不吉な地名はどこにもない。
     考えられるのは架空の学校か、それとも……』


この大人なケータイはそこで言葉を濁した。


左右田 「不吉な地名、ってどういう意味だよ」

セブン 『ナラカ、とはサンスクリット語で……"地獄"を意味するのだ』

左右田 「……!!」

セブン 『このパンフレットは、サーバーの最奥にプロテクトが何重にもかかった状態で保管されていた。まだ
     すべて確認できていないが、おそらくこの怪奇現象のヒントになるものだろう』

左右田 「で……それをオレに聞かせてどうするんだよ、まさかオメー」

セブン 『私は、次の蝕までにそこからファイルをコピーしようと思う』

左右田 「分かってんのかよ……学園長に見つかったら潰されんぞ」

セブン 『だからこそ、千尋には任せられない。前にも言ったが、私は一度自我を失った身だ。再びの消滅は何も恐ろしくはない。
     こんな奇妙な縁で君たちと出会った……助けになれるなら、本望だ』

左右田 「そうかよ……」

セブン 『……和一、君の心を受信した。君は、優しいな』フッ

左右田 「オメーがこのケータイに引き寄せられた理由が分かれば、なんか役に立つってだけだっつの」

セブン 『一つだけ頼みがある。私の自我が予定通り消滅した後は、私を七海に装着してくれ。きっと役に立つ』

左右田 「ああ、約束だ」

セブン 『では、後は頼んだぞ……バディ』


ふっ、とレベルメータの顔が消えた。もうサーバーの中に行っちまったんだな。


左右田 「……なんだろ、すげー嫌な予感すんな」

背筋がざわざわする。
直感は終里のスキルだろ?


なんとなく、次の蝕はやべーもんが来る。
そんな予感がした。


______


今日は短いけどここで切るよ。
次回は蝕だよ。


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