44: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2017/03/07(火) 15:35:01.82 ID:AwGk61Ed0
女 (席に座ってガタゴトと揺れる。学校が段々と近づく……)
女 (比例的に乗車する人が増えた)
女 (おお、これが満員電車……)
女 (ある種の感動と共に全国の毎朝頑張っているお父さんへ合掌、もちろん心のなかで)
女 (目新しくて、行儀の悪いことだと分かりながらもついついキョロキョロしてしまう)
女「あれ――?」
女 (今一瞬……)
女 (再度、そこに目を凝らす)
女 (これって――)
女 (そこにはスーツを着たいかにもイケてなさそうな男と、見知らぬ制服――つまり私と同じ制服を着た女の子が……)
女「マジか……」
女 (痴漢でござる)
女 (イケてなさそうな男――略して池男の手が制服JK――恥ずかしそうに口をぎゅっと結んでいる――のお尻をサワサワと触っている)
女 (どうしようどうしようどうしよう)
女 (助けるべきなのだろう。だけど、どうやって……?)
女 (私だって非力な女の子だ、助けにいって逆に餌食になるかもしれない。だからと言って見て見ぬふりをするのも――)
女 (こうしている間にも調子にのって鼻を伸ばした池男の手がスカートの中へ――)
女 (って、スカートの中――!? アグレッシブすぎるだろ。膝丈まであるんだぞ、そんなまくし上げて……)
女 (てか、周りのやつは気づけよ。それかそこのJK声をあげろよ)
女「――」ハッ
JK「……――っ」ブルブル
女 (……震えてる。……怖いよね、そりゃ。怖くて声もでないのか――)
女「………………」ソッ
女 (私はスマホを取りだしカメラを起動。そして池男へと向けた)
スマホ「」カシャリ
女「――すぅっ」
女「そこの人、痴漢です!!!」
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