【安価】世莉架「安価でタクを楽しませちゃうよ」【CHAOS;CHILD】
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名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 18:20:23.43 ID:A3f0Hv940
セナ「少々私が語りすぎてしまったな。今日は宮代の相談だと言うのに」
セナ「だがこれで記憶の齟齬はかなり片付いたな」
拓留(僕の過去については――自分で調べるほかないよな……)
セナ「尾上世莉架――というお前の知人についてだが」
セナ「碧朋学園にいたということは、そいつもギガロマニアックスである可能性がかなり高い――というより確信を持ってもいいだろう」
セナ「行方をくらました理由については推測するしかないが……」
セナ「記憶の齟齬の内容はこれまでだが、その原因を考えてみよう」
セナ「推測――もっといえば考察であるという前提で聞いてくれ」
セナ「世界線という考え方を知っているか?」
拓留「零次元幾何をもつ点粒子の時空上の軌跡のことを意味する場合と」
拓留「架空かもしれませんが、ジョン・タイターの概念を意味する場合があります」
セナ「……驚いたな。それなら説明は早い。これからする話は後者の解釈で頼む」
セナ「世界は、パラレルワールドのように無数の可能性としての世界が存在し、そのうちの一つを私たちは生きている」
セナ「それらを各々世界線と呼ぶこととする」
セナ「例えば、今私たちが生きている世界をε世界線としよう」
セナ「仮に、私が過去へタイムスリップして大きな事件を起こしたとする」
セナ「その事件がその後の世界全体の未来を変えうるものであれば、世界線はもとのε世界線からさらに別の世界線へと変動するといえる」
セナ「そしてその影響の大きさによって、世界の変わりようは左右される。これを便宜的に世界線変動率と呼ぶこととする」
セナ「バタフライエフェクトという言葉を知っているか?」
拓留「はい。北京で蝶が羽ばたけば、ニューヨークをハリケーンが襲う――のような」
セナ「その解釈で十分だ」
セナ「ほんの少しの過去改変でも、どれほど世界を変えうるかは想像がつかない。世界線変動率は単純な関数としては定義できないんだ」
セナ「そしてここからが本題なのだが……」
セナ「もし仮に、世界線が変動したことを認知し記憶を継承できる人間がいて、さらにそれが宮代拓留だったとしたら……」
セナ「お前は、世界線変動に巻き込まれたのかもしれない」
拓留「っ!」
拓留「でも、僕はタイムスリップで過去改変だなんて、していませんが……」
セナ「ああ。この命題を成立させるには必要な条件が多すぎる。しかもそのすべてが推測の域を出ない」
セナ「しかし、私にはある仮説がある」
セナ「ここまでに仮定した多くの無謀な条件は――」
――ギガロマニアックスとしての能力としてつじつまを合わせることができるのではないか。
セナ「世界の変動そのものはエラーや負のエネルギー、ましてや反粒子などが直接的にかかわっているとは考えづらい」
セナ「世界を人間の意識の集合として考えれば、ギガロマニアックスによる意識への干渉を自分の記憶のバックアップとして応用できないかと、私は考えている。」
拓留「ちょっと待ってください! 蒼井さんの話を聞いている限りだと、……ギガロマニアックスは他者の存在ありきの能力じゃないですか」
拓留「僕の記憶は誰とも一致しない……。ましてや蒼井さんの仮説は僕が僕に能力を働きかけて自分のなかにバックアップをとる必要がある! それは矛盾すると思いますが……」
セナ「誰とも、か……本当にそうか?」
拓留「ど、どういうことですか」
拓留「あ、確かにこの世の全員とコンタクトを取ったわけじゃないですよ、はは……。でもネットにも一切ないですし。だから確かにだれかの記憶と意識に干渉してバックアップだなんて――」
拓留「――」
セナ「いるじゃないか」
セナ「お前が今探している少女がそうでない可能性を捨てるのは早計だと思わないか?」
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