【安価】世莉架「安価でタクを楽しませちゃうよ」【CHAOS;CHILD】
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208:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 17:17:48.36 ID:A3f0Hv940
〜渋谷区内某所〜

拓留「すみません、遅れてしまって」

セナ「5分か……まあいい」

拓留(僕はあの後、今巻き込まれている状況に対して相談すべく、蒼井さんと待ち合わせしたのだ)

拓留(事前に用件はメールで伝えてある)

拓留(自分の記憶と周囲の記憶との間に齟齬が生じていること)

拓留(尾上が行方不明になっていること)

拓留(視線を――感じること)

拓留(全部、だ)


セナ「……」

セナ「まず、お前の言うニュージェネ狂気の再来事件についてだが」

セナ「お前の記憶では、6年前の事件の模倣と思しき事件が確かに起こっていたんだな?」

拓留「はい。でもその言い方からすると、蒼井さんの記憶にも今年の事件はないんですね」

セナ「ああ、すまないがそうだ」

拓留「渋谷地震――も」

セナ「そちらについても、発生した事実はないといっていい」

拓留「ふと気になったんですけど、6年前の事件の真相って一体なんだったんでしょうか」

拓留「僕の記憶だと、

猟奇的殺人事件→渋谷地震

という流れで――」

拓留(ええと、少なくとも僕の記憶で久野里さんの放送を生で聞いたときには……)

拓留「一連の事件の犯人は西條拓巳という高校生である――と話題になって、でもそれは後で冤罪だと発覚して……」

拓留「それと同時に、彼の通う翠明学園は希グループという大企業の傘下にあったという事実もあって」

拓留「渋谷地震にはある大企業がかかわっている……一説ではそれが希グループであるとも言われている……」

拓留「という話がありました。まとまりがなくてすみません」

セナ「……いいや、そんなことは、……ない」

拓留(蒼井さんはなにやら深く考え込んでいるようだ)

セナ「……宮代」

拓留「は、はい……」

セナ「お前は、ギガロマニアックスというものを知っているか」

拓留「いえ、知りません」

セナ「ギガロマニアックスとは、妄想を具現化できる能力を持つ人間のことだ。ディラックの海に干渉し、粒子と反粒子を形成し、その粒子を妄想として周囲の人間に認識させる。周囲共通認識となった妄想は現実として成立する――原理はこうだが、要するに」

――妄想を具現化させる。

セナ「これがギガロマニアックスだ。世の中にはそういう人間が存在する」

拓留「な、なるほど……」

セナ「ところで、だ」

セナ「そういった能力と同等の機械があれば――と考えるやつが、当然出てきてもおかしくはないと思わないか?」

拓留「それは――思います」

セナ「それを作ろうとしたのが希グループだ」

拓留「!!」

セナ「翠明学園は、希グループのギガロマニアックスを集めようという思惑のもとに成り立っていた」

拓留(徐々に、何かが繋がっていく気がした)



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