242: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2018/07/29(日) 19:33:22.83 ID:RXK2QqszO
先輩に何が起こっているのかはその日の内に分かった。
ドラム「あいつの喉大丈夫かな……」
キーボード「ピコピコ……ライジングロック本番は1週間後だから心配だなー」
ドラム「軽い風邪ならいいんだけどな」
今一身が入らない部活動を終えた後、自由天文部共通の帰り道の中央で先輩は立ち尽くしていた。
住宅街の路地とは言え道の中央で立っているのは危険だ、車が来たらどうするつもりなのか。
ロリ「先輩……」
先輩「……」
ロリ「……!」ハッ
喜怒哀楽のどれにも当てはまらない。
無表情、どこを見ているのかも分からない。
鼓動が早くなる。
嫌な予感――
先輩「大丈夫!」ニッ
ギュッ
先輩は満面の笑みで私達全員を抱き締めた。
先輩「入賞……しようね」
ロリ「先輩……良かった」
キーボード「できる」
ドラム「ちっ、少しは弱い所を見せろよ」
先輩は先輩という物語の主人公だと私は思い込んでいた。
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