会長「音が紡ぐ笑顔の魔法」
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188: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2018/04/04(水) 08:34:14.11 ID:JC88S2aqO
近所のホールでいつものように練習、憂鬱な時間だった。

男「ごめんなさい……」

父「……」

姉「〜♪」

俺はこの家で1番の出来損ないだった。

物心が付いた頃から“適正”を見る為に一通りの楽器、更には歌までも練習させられる。
ギター、ベース、ドラム等の俗に言う大衆向きは“低俗”だそうで、それを扱うジャンルは聞かせてすら貰えなかった。

傍から見たら狂っているのだろう、それに気付いた頃には全てが遅かったが。

父「うん、良い」

母「同じ兄弟なのにどうしてかしら……」

父「声が高過ぎるのか?」

母「まだ子供だから?」

父「それは姉もそうだ、更に言うと男はいつも自由に歌う癖がある」

母「そうね……どうしたらいいのかしら?この子は私達が思い描く方向と逆に行くもの」

男「……」

両親は俺の事でいつも討論する。

それを見られるのも嫌だった。


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