俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2020/05/04(月) 21:26:14.10 ID:i1UTfmg30
海老名「うん、そうだ、よしっ」
なにが閃いたのか、ささやかな胸の前で手を打ち合わせると、
海老名「ヒキタニくん、ちょっと協力して。そこに立ってもらえるかな? そうそこ」
ちょいちょいと俺を手招きし、次いで何もない壁の一角を指す。
俺としては嫌な予感しかしなかったが、三浦と由比ヶ浜の期待するような目に促されるまま、仕方なく言われた通りに壁の前に立つ。
すると、俺の目の前に来るや否や、海老名さんはその小柄な体を精一杯背伸びさせ、伸ばした両腕の間に俺の頭を挟み込むようにして両手を壁に突く。
しかも片膝を俺の足の間に入れているせいで、動きは完全に封じられた形だ。やだなにこれ逃げ場ない。
海老名「クックック、ヒキタニ、俺のモノになれ ……… 」
鬼畜な笑みを浮かべて俺の目を見つめ、低く渋い声でそう告げると、ゆっくりと顔を近づけてきた。
まぁ、なんて男らしいのかしら。ホレちゃいそう。てか、ホラれちゃいそう。
………… って、そんなわけなかとです。
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