俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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673:1[sage]
2019/07/19(金) 01:27:11.95 ID:U7GVPbHG0

八幡「あの、ひとつ聞いていいですか?」 

陽乃「何かしら?」

八幡「由比ヶ浜の父親が務めている会社のことなんですけど」

陽乃「 ……… 驚いた。そんなことまでいったいどこから訊いてきたの?」

余程意外だったのだろう、一瞬だけだが素で驚いた表情を浮かべる。

俺はその問いには答えず、質問を続けた。

八幡「雪ノ下にはそのことを?」

陽乃「いいえ。私からは何も伝えてないわ。もしかしたらそのことでガハマちゃんと何かあったのかしら?」

八幡「由比ヶ浜とは昨日直接会いましたけど、そんな話はしてませんでしたから、多分それはないはずです」

万が一耳に入っていたとしたら、あいつの性格からして話がもっとややこしくなっていたことだろう。


陽乃「ふぅーん、お休みの日に、ふたりで? それってもしかして、デートってことかしら?」

意地悪な笑顔を浮かべたかと思うと、素知らぬ顔でいきなり俺の太腿のあたりを抓る。

八幡「ってててて! そ、そんなんはありませんてば!」

陽乃「あらら、な―んだ、つまんない。それじゃあ、いったい何をしていたの? 正直にいってごらんなさい?」

八幡「や、なにって、……… 単にふたりで映画見て、メシ食って、街をぶらぶらして、お茶して、ポートタワーから夜景眺めただけですけど」


陽乃「 ……… 比企谷くんは知らないかもしれないけれど、それを世間一般ではデートって言うんだよ?」





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