俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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653:1[sage]
2019/07/17(水) 20:45:33.32 ID:9g2X1Clv0

陽乃「ところで、今日はご両親は? 」

八幡「え? ああ …… 。えっと、仕事です。年度末が近いせいか、なんか最近やたらと忙しいみたいで」

うちの両親は会社が繁忙期に入ると揃って終電か、そうなければタクシーで帰ってきて次の日も始発で出かけてしまうのだが、そんな時は寝室ではなく今俺たちの居るリビングのソファでゴロ寝して仮眠をとることが多い。

なんでも一度布団に入ってしまうとそのまま起きる気力がなくなってしまうからだなのだそうだ。
そんなおばあちゃんならぬ社畜の知恵袋みたいなマメチ要らないし、できれば将来的にも絶対役に立って欲しくない。

しかし、そんなまでしてブラックな会社にしがみついているのも、ひとえに大切な家族を養うためだと思えばこそなのだろう。

俺にも小町にも何かにつけクソミソ言われているオヤジだが、それなりに汗水たらして働いている。それ以上に愚痴や文句もたれてはいるが。

まぁ、オヤジの場合、窓際遥かに飛び越えて今やギリギリ崖っぷちだからな。そうでもして一生懸命会社のために働いていますアピールでもしなけば、首がいくつあっても足りないのかも知れない。



陽乃「 ―――― そう、大変ね」


その時かけられた陽乃さんの、ごくさりげない労いの言葉に何やら不穏な響きを感じ取った気がしたが、気のせいだと思い込むことにした。




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