俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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408:1[sage]
2017/03/20(月) 16:03:03.92 ID:81lDoKla0

結衣「 ……… ごめんね。ありがと」

八幡「ん」


結衣「 ……… ヒッキー、なんか今日はすっごく優しいね」

目を伏せるようにしておずおず付け加えられたその言葉に、心を見透かされたような気がしてドキリと心臓が脈打つ。

八幡「 ……… 何を言う。俺はいつだって甘いし優しいぞ。自分に対しては特に、な」

由比ヶ浜の視線を避けるようにして、目の前のパスタの皿に目を落とす。

恐らくはトマト缶でも使っているのだろう。できるだけ大きな塊は避けるようにしてフォークに麺を巻き付け、そのまま無造作に口に運んだ。

そんな俺の様子を、由比ヶ浜がじっと見つめているのがなんとなく肌で感じられた。


八幡「 …… んだよ、早く喰わねぇと冷めるぞ? 」

結衣「 …… うん。でも、ヒッキー、ほっぺにソースがついてるし」

八幡「うおっと?」 

慌てて頬に手をやるが、鏡がないのでさすがに勝手がわからない。


結衣「そっちじゃなくて、こっち」

そう言って由比ヶ浜は手を伸ばし、避ける間もなく俺の頬を指先でそっと拭うと、そのままその指をペロリと自分の舌で舐めとった。


八幡「 …… なっ?!」///


咄嗟にどんな顔をしていいのかわからず、俺は手元にあった調味料を中身を確かめることもせずに無造作に手に取ると、そのまま麺の上からしこたまかける。

誤魔化そうとしているのはトマトの味なのか、それとももっと別の何かなのかは自分でも判じかねるまま、

八幡「そういや、パスタに粉チーズやタバスコかけるの日本人だけらしいぞ?」

ついそんなどうでもいい知識までも披露してしまう。



結衣「へぇ、そうなんだ。あ、じゃあ、もしかして、カレーに桃とかスイカ入れたりするのも?」

八幡「 ……… いや、そんなことするのは世界広しといえども、さすがにお前くらいのもんだろ」


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