俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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403:1[sage]
2017/03/20(月) 15:58:57.25 ID:81lDoKla0

八幡「 ……… で、何が食べたいんだ?」

長いエスカレーターを下りながら、とりあえず由比ヶ浜に昼飯の希望を聞いてみる。

ひとりで出かける時は誰に気兼ねする必要もないので、昼飯はごく簡単に済ませるか、もしくは新しいラーメン屋を開拓するためにひたすらブラつくことが多い。
しかし今日に限ってはさすがにそうも行くまい。


結衣「あ、えっと、なんでもいい …… けど?」

出たっ! 必殺、“なんでもいい”。お母さん、そういうのが一番困るのよね。


俺のごく乏しい過去の経験や巷で耳にする伝聞に照らし合わせても、こういう時に女の子が口にする“なんでもいい”が、実際のところ本当になんでもよかった試しがない。

それどころか、もしここで不用意にも下手な店なんぞ選ぼうものなら、即座に“ありえなーい”とばかりに一刀両断され、ある者は“ポイント低い”と罵(ののし)られ、またある者は“これだからゴミィちゃんは”と詰(なじ)られることになる。なにそれ全部俺のことじゃねぇか。

ふと見るとやはり由比ヶ浜もなにやら期待に輝かせた目を俺に向けてきていた。

その眼差しからは何かしら試されてる感がビシバシと伝わり、異常なまでのプレッシャーに俺の背中をイヤな汗が流れ落ちる。

おいよせやめろこっちみんな。




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