俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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169:1[sage]
2017/03/13(月) 09:22:38.65 ID:Eutne6CV0

その晩、俺はいつもよりも早めに夕飯を終え、風呂に入って寝間着のスウェットに着替えると、何をするでもなくベットに寝っ転がったまま薄暗い部屋で天井を見上げていた。

枕元にはスマホがコンセントに繋がれたまま無造作に転がり、充電中であることを知らせるLEDが煌々と光を放っている。

昨日、小町に渡された紙片を取り出し、仄かな光を頼りに小さな文字列を見るともなしにぼんやりと眺める。


さきほど、メールを一通、送ったばかりだ。


さして待つこともなく、ためらいがちな音を立ててメールの着信を告げるバイブの音がした。

俺はスマホを手に取ると一読してからポチポチとメッセージを打ちこみ、再度返信。

次の返信はすぐに帰って来た。文面もごく簡潔で、短い。


内容を確認すると、そのまま布団に潜り込む。

ここしばらくの疲れがどっと出たのか、まる海の底に引きずり込まれるようにして急速に意識が遠のいてゆく。

夢うつつのまま揺蕩うような状態で、ひとりの少女の顔がおぼろげに浮かんだ気がしたが、それが誰なのか、どんな表情を浮かべているのか、認識する前に意識は途切れた。



そして俺はそのまま朝まで深い眠りに落ちる ―――――― 夢を見ることもなく。




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