俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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2017/03/10(金) 10:26:28.44 ID:Q0dm+vWz0
平塚「 …… やれやれ、キミという男はつくづく面倒臭いヤツなのだな」
平塚先生がほとほと呆れ果てたような顔をしながら、壁に寄り掛かったままそのすらりと伸びた長い足を無造作に組み変える。
平塚「私個人としては、キミには自発的にやってもらえればありがたいと思っていたのだが ……………… キミの先程からの態度を見ていて少しばかり気が変わった」
八幡「気が変わった? それ、諦めたってことですか?」
思いのほかあっさりと引き下がる先生に、逆に俺の方が慌ててしまう。
平塚「そうではない。これは“命令”ではなく“依頼”だ」
八幡「 …… 依頼?」
その言葉をそのまま額面通りに受け取るとなれば強制力は更に弱まってしまう。必ずしも俺がその依頼とやらを引き受けなければならないという理由はないからだ。
平塚「どうやらキミは何か勘違いしているようだな」
そんな思いが伝わったのだろう、キツネにつままれたような顔をしているであろう俺に、ゆっくりと頭(かぶり)を振りながら先生が言葉を継ぐ。
八幡「 ……… どういう事ですか?」
平塚「わからんかね? この件はキミ個人ではなく、奉仕部に対しての正式な“依頼”として扱う、という意味だよ」
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