【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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345: ◆1WEjI0bkj6[saga]
2017/03/07(火) 01:11:26.74 ID:KAmh524Z0
ヴォルトはドアを、人一人頭が入るくらいにこじ開けた。

ドアの向こうには、人が乗るかごはなく、それを吊るすワイヤーロープが上下に伸びていた。

携帯電話のライトを使ってシャフトの下を照らすと、二十メートル程下にかごらしき構造物が見える。

恐らく、かごはいま一階に止まっているのだろう。

だとすれば、このワイヤーロープを辿れば、3階と2階には移動できるかな。

ヴォルトは、自分を隠すように周りに立っている他のメンバーに、内部を覗いてみるように促した。

全員がシャフト内部がどうなっているかを理解する。

それを確認した後ヴォルトは、ドアに手を当て、今度は閉じた。

少し覗いただけだし、そこまで騒ぎにはならなかったが、あまりドアを開けたままにしていると怪しまれそうだから。

「なるほどね。 まあ、僕ならここを伝って他の階に移動するのは難しくないけど、全員が短時間で移動するのは難しいんじゃないか?」

「私も一人だけなら、なんとかなりそうだけど・・・」

ヴェーゼはちらりとブロンズを見た。

「オ、オレは無理っすよ、こんなところ降りるなんて! そんな運動神経も良くないですし、もし落ちたらケガじゃすみませんよ」

確かに、身体能力は一般人と比べても高いとは言えなさそうなブロンズでは、ここを降りるのは無理だろう。

誰かが背負ったまま、降りればもしかしたら可能かもしれないが、ブロンズが途中で恐怖で暴れだしたりしたら、彼もろとも下へ落下してしまう。

いや、暴れなくてもうまくいくかどうか・・・。

ここを移動できるのは、基本的にはヴォルト達、ノストラード組やジンジャーのみ。

それも一度に、大勢の移動は無理そうだ。

「そろそろやばいですよ。 視界を覗く限り、あの蛞蝓って呼ばれてた女の方が、そわそわしている感じです。
 今は二階にいますが、しびれを切らして四階に上ってくるのも時間の問題だと思います。」

そっか・・・。 念能力者ではない追手も私たちを探してるだろうし、このまま隠れていられる時間は少ない気がする。

この後は、どうしようかな。

ヴォルトはどうする?


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