【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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◆1WEjI0bkj6
[saga]
2017/02/28(火) 00:48:08.06 ID:ZE12d/aK0
やはり完全には緊張が解けていなかったのだろうか。
ヴォルトの投げた針は、思い描いた軌道から上に逸れサダソの顔へと向かっていった。
目的とは違うが、針はこのまま行くとサダソの右目に突き刺さる。
だがサダソは、全く動じた様子は見せない。
顔に笑みを浮かべたまま、ほんの数センチ後ろにのけぞる。
(まさか・・・)
ヴォルトの予感は的中した。
サダソの目へと吸い込まれようとしていた針は、彼に突き刺さることなく、彼の目尻の横、指一本にも満たない距離を掠め飛んで行った。
「なあんだ。 少し驚いたけど、特に何でもなかったみたいだね」
・・・これは本気でやばい相手ねぇ。
普通、余程の訓練を受けたものでも、自分の目に針が迫っていれば僅かなリアクションは示す。
これは、躱せる躱せないという判断の前に、人間としての生物的な本能が反応するからだ。
ただ、このサダソという男は、その僅かな反応さえも見せなかった。
まるで、私の針など危険と認識するまでもない、と言うかのように自然かつ最小限の動きで躱して見せたのだ。
一体どれだけの修羅場をくぐればそこまでの境地に到達できるのだろう。
ヴォルトの背筋に走る悪寒は、先ほどよりも強くなっていた。
サダソは笑みを浮かべながら考える。
(さっき、あの子の手に一瞬オーラが集まった気がしたけど、まあ気のせいか、その後は何もなかったし。
驚いて思わず後ろにのけぞってしまうとは、オレも修業が足りないな。
まさか、闘士を辞めた後、こんな仕事に就くとは少し前までの自分では予想もつかなかったが・・・。
だけど、どんな修羅場だろうと大したことはないと感じるよ、あのキルアという本当の死神を見た後ではね)
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