【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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285: ◆1WEjI0bkj6[saga]
2017/02/27(月) 22:31:05.48 ID:F6kvsB1i0
放送が流れてから、約三分。

既に、ジンジャーとヴェーゼも合流し、四人で待つヴォルト達に声がかけられた。

「あ、あの、あなた達がコミュニティーの方々、ですよね?」

そこにいたのは、黒いシャツと、ズボンで上下を揃えた二十歳程と思われる青年。

麦わらを思わせるこげ茶色のぼさぼさ頭に、草食動物のような丸い目は、周囲をせわしなく見回している。

少しそばかすの浮いた顔は、多くの者に気弱そうな印象を与えるだろう。

泥棒、と聞いてヴォルトは柄の悪い男を想像していたがよく考えれば、暴力を誇示する必要があるマフィアと違い
盗人が優先すべきは目立たない事。

だとすれば、このあたりが泥棒に相応しい恰好なのだろう。

「ええ、私達はコミュニティーの依頼で動いているノストラード組。 あなたがブロンズ?」

「そ、そうです。 そ、それより早くオレをここから逃がしてくださいよ。合流出来たのはよかったですけど、あんな目立つ方法を使うなんて
 いつ金刃会の奴らに見つか」

「あー、それね。 ゴメン、もう手遅れみたい。
 さっきの放送を怪しまれたらしくて、こっちを伺ってる奴がいるんだよね。
 まあ、私達が逃げて、あなた一人だけでここに来てしまったら、それこそやばいから待ってたんだけど」

「へ?」

ヴォルトは、誰かに電話をかけだした、金刃会の追手らしき男を遠目に見ながら、ブロンズの腰をぽんと叩いた。

「さて・・・、逃げようか?」


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