【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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268: ◆1WEjI0bkj6[saga]
2017/02/20(月) 00:22:21.85 ID:M1Q6VPmR0
「そうだ! 放送で呼びかけて貰うってのはどう?」

「放送か? だけど、そんなもの使っちまったら金刃会にバレちまうんじゃねえか」

「大丈夫。 子供が迷子になったとか言って私の名前で呼びかけて貰えばいいよ。 多分あそこのお客様案内センターって所が迷子の案内も
 やってるんじゃないかな」

ヴォルトは、四階のお客様案内センターに向かいながら、ヴェーゼに電話をして二人を呼び戻す。

そして到着した案内センターには、受付として二人の女性が座っていた。

話しかける前に、バショウと小声で打ち合わせを行う。

「じゃ、私の子供が迷子ってのは無理があるから、バショウが父親役になって。
 迷子の名前はヴォルトでお願い」

バショウが、受付の前に立った。

「あー、すいません。 子供が、迷子になっちまったみたいで、放送で呼び出して欲しいんですが」

「お子様が迷子、ですね。 では、六階にある迷子センターの方にお子様を保護していないか照会して
 その後お近くの係員にお声がけしていただくようお呼び出しを致します。
 お子様が見つかり次第、迷子センターの方へ連れてまいりますので、六階の迷子センターでお待ちください」

「六階に? あー、いや。出来ればここに呼び出してもらった方がありがたいんだけど、六階はちとまずいと言うか・・・」

「しかし、本店の規則として・・・」

くっ、まずいわね。

慣れない場面に手こずっているみたい。 ここは私も手伝おう。

かなり若く見えるような格好をしておいて、よかった。

ヴォルトはバショウの元へと駆け寄っていった。

「今六階って聞こえたけどパパもしかして、高いところ行くの?
 私ヤダ! 絶対いかない!」

「はっ? えーと」

「迷子になったヴォルトならここに呼び出してよぉ。この店の六階、外が見える大きな窓がいっぱいあって怖いの。
 パパも知ってるでしょ? 私が、ビルから落ちかけてから、高いところがダメになったの」

打ち合わせ無しの、唐突なヴォルトの演技だったが何とか意図が通じたようだ。

「そ、そうなんですよ。 この子、ひどい高所恐怖症でして。 このフロアみたいに窓が少ない所ならともかく、景観の為に
 多く窓をつけている6階に連れて行くとパニックを起こすかも知れないんです。
 だから、ここに呼び出して欲しいんです」

「そうなんですか・・・」

受付の一人がこちらを見る。

ヴォルトは彼女から目を逸らし、少し俯いた。

女は女の演技を見抜くことには長けているケースが多い。

あまり、よく見られると演技がバレるかもしれない。

結局、バショウとヴォルトの説得が実り、受付が店内放送を流した。

「ヨークシンシティからお越しのヴォルト様、ヴォルト様。 お連れ様が、四階のお客様案内センターでお待ちになっております。
 お近くの係員か、四階、お客様案内センターまでお越し下さい」


【作戦成功】コンマ判定を行います。
【依存ステータス】
幸運 4

【補正項目】
作戦 +4
ブロンズの精神 -1

目標値 7 >>↓1コンマ一桁


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