60: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/02/05(日) 02:49:06.69 ID:yXowHRrC0
桐生「フェルト!!早く出て来い!!このガキを本気で殺すぞ!!」
カン「ヒィィ…!!」ガクガク
桐生(おかしい…フェルトは泥棒をやっているが、根は良い奴そうに見えるんだがな…)
桐生(ここであいつが助けに来てもおかしくない…早く出て来いフェルト。時間が無い)
「そこまでだ」
桐生「ん?その声は…」
「僕は今日非番だけど…こんな路地裏で恫喝とは許せない」
桐生「……」
カン「赤髪に…竜爪の刻まれた騎士剣」
カン「まさかあの剣聖ラインハルト!?お…お助けぇぇ!!」
ラインハルト「自己紹介の必要はなさそうだ……最もその二つ名は僕にはまだ重すぎる」
ラインハルト「今なら見逃してあげても良い。だがもし強硬手段に出るというのなら相手になる」
桐生(なるほど、フェルトはラインハルトに助けを求めたか。まあ、ある意味正しい判断だ)
桐生「そうか…剣聖ラインハルトが出てきたんじゃ仕方が無い」
桐生「すまなかったな。もう悪さはしない」
ラインハルト「んん?あ、ああ…」
ラインハルトはどこか釈然としない様子で桐生を見る
桐生「それじゃあ、俺は急いでるんで」
ラインハルト「待つんだ。ついさっきまで脅し行為をやってたキミが急ぎの用事…?」
桐生「……」
ラインハルト「さてはまた違う人々に危害を加える気だね?」
桐生(今回はやけに絡んでくるな…まあこの状況なら無理もないか)
ラインハルト「手荒な真似はしたくないんだけどね…キミが危なそうな人物である以上、僕はキミを許しはしない」
桐生「俺もお前と戦う理由が無い」
桐生「もう一度言う、俺は急いでるんだ。いますぐ貧民街の盗品蔵に行かないといけない」
ラインハルト「貧民街の…盗品蔵?」
桐生「じゃあな」ダダッ
ラインハルト「あっ…ちょっと、待つんだ!!」
ラインハルトの言葉を無視して、桐生は走って路地裏を後にする
カン「何だったんだよ…あのオッサン…」グスッ
234Res/180.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20