167: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/02/25(土) 06:17:14.59 ID:ct/PtNbp0
桐生「……いい加減しつこいぜ、お前」ガシッ
飛んできた鉄球を、片手で掴み、腹部で抑え込む
腹部と手の平がトゲで出血を起こすが、桐生にはこの程度では致命傷にはならない
桐生「悪く思うなよ」
空いてるもう片方の手で、ガシッと鎖を掴み引っ張る
レム「なっ!?」
桐生「オラァァ!!」ブンッ
ボゴォォン!
鎖を動かしてレムごと、地上へ叩きつける
レム「ぐっはぁぁ…!!」
レムが地上へ激しく叩きつけられた、ほんの数秒後に、桐生も無事に着地する
〜〜〜
桐生「ぜぇぜぇ、喧嘩は終わりだレム」
レム「終わり…ですって?」ムクッ
レム「生憎、打たれ強いのはレムも一緒なので」
桐生「ああ…驚きだ。凄すぎるぜ、お前」
桐生「このままだと、俺は本気で死んでしまう」
桐生「だから」
ミシミシ…ビキビキ…
突如、モーニングスターの鉄球が、鈍い音を立てる
ボゴォォン
その鉄球は、桐生の手の平の中で粉々に破壊されていく
桐生「こんな無粋な物を使うのは、もう止めろ」
レム「な…!?」
桐生「お前はさっき、自らを鬼と例えたな?」
桐生「なら俺は……龍だ。魔女なんかじゃねぇ」バッ
ボロボロになった血濡れの寝巻きを脱ぎ、その背中の龍を露わにする
血濡れの上着は無造作に地に落ちる
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