162: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/02/25(土) 06:10:46.93 ID:ct/PtNbp0
桐生は飛んできた鉄球を、斜め後方にスウェーしながら避けきる
桐生「……」スッ
壁に激突した鉄球で、室内に広がる轟音
その音が鳴り止まないウチに、桐生は一気にレムの懐まで向かう
レム「っ!」
桐生「……」ガシッ
レム「くっ…」ズズッ
レムの肩を右手で掴み、そのまま壁まで強引に押していく
壁に張り付けられると、ドンッと低い音が響く
桐生「オンラァァ!!!」
ズドォォン!!
ミシミシ…ボォォン…!
桐生の左拳が、レムの右頬にかする
背後の壁は轟音とともに崩れ、大きな穴を開けていく
レム(人間がただの腕力だけで、こんな大きな穴を…!)ビクッ
チラッと背後を確認するレムは、思わず背筋に寒気がした
桐生「レム、分かってくれ。俺は間者ではない」
桐生「それに俺のどこが魔女なんだ。意味のわからない事を言わないで欲しい」
レム「とぼけるな!レムにはわかる…お前から漂う魔女の臭いが…!!」
ズドォォン!
桐生「ぐっ…!!」
小さな体から繰り出される一発のキックで、桐生は一気に部屋の反対側の壁まで吹き飛ばされる
再び粉々になったベッドの上で、起き上がるハメになる
桐生「な…なんだコレは…とても年頃の女の力とは思えないぜ…ゴハッ!」
ドバッと吐血し、足をガクガクさせながらも、どうにか膝をつかずにいる
レム「メイドから冥土への土産として教えておきます…レムは鬼です」
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