安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の十五】
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175: ◆WavyZHXNoU[saga]
2017/01/18(水) 12:45:36.22 ID:JzujBc6WO

 〜番犬の誤解〜

透「ん?」

聖羅「っ…」

透「………また、あんな道端でぼんやりしやがって――」

聖羅「…」フキフキ ←目元を拭いてる

透「っ…?」ピクッ

聖羅「………うーん…」スッ ←スマホ出した

透(何だ…? ハンカチで目なんか拭いて…それにあの悩ましい顔は…?)コソッ ←何故か隠れた

聖羅「…………でも……うぅーん……」スッ ←スマホしまった

透(携帯なんか気にして…連絡待ち…? いや、自分からどこかに…)

聖羅「――ええ、はい…。では…19時におうかがいいたします…。はい…。…ダメね……こんなじゃあ…」

透(………泣いて、いる………?)

聖羅「行かないと…」スチャッ ←サングラスかけた

透(しかも、サングラス…? いつも以上に人目を忍ぶ理由があるのか…? あの涙は何だ…? ガチモンの…? 考えられる原因は何だ、手懐けてた猫に振られた?)

透(それとも悪戯? いや…そこまでのこともされないか。何か悲しいことでも…? 19時に行くとか言ってたな…。今日の仕事は18時終わり…。その後、か。だったら…)


透「…」コソッ

聖羅「お疲れさまでした〜」ソソクサ

透(! 出てきた…サングラスをかけたまま……。これからどこへ行く気だ…? まさか、男でもできて…?)

透「……………………………………………っ」

透(それが何だっ、別にアイドルだろうが女は女。普段から頭ん中じゃロマンス妄想してるような女だろうが、それが恋人の1人や2人作ったところで………)

透(…………でも、泣いてたな…。…………しまった、タクシーに…!?)

 タタタッ

透「チィッ……タクシー!」←タクシー呼んだ


透「この建物に入ったのか?」コソコソッ ←建物を回り込んだ

透(………どこに……いたっ!? やっぱり、野郎と会っていやがる…!? サングラスを外して…あの、潤んだ目は――!)

 バンッ ←窓を開けた

透「てめえ、何してやがんだ? ぶっ殺されてえのか?」ゴゴゴ

白衣の男性「えっ? あの、ど、どなた様…?」

透「だぁーから、てめえが――」

聖羅「透さん、どうしたんですか? 受付からちゃんと入らないと、横入りはお医者さんも困ってしまいますよ?」

(白衣の男性→)眼科医「あのぅ……せめて、待合室で、お待ちいただけませんか…?」

透「……お医者…? 待合、室……? …………………っ!?」←理解した


聖羅「何か誤解させてしまったんでしょうか…? でも、いきなりぶっ殺されたいのかなんて乱暴なこと言っちゃ、めっですよ」

透「………仕事、んな顔でできたのかよ?」フイッ

聖羅「ええ、今日は打合せだけだったので…。スタッフさんに見られちゃうと恥ずかしいなって思って、サングラスかけて行ったんですけれど、ただのものもらいだったみたいで良かったです」

聖羅「それにしても…すごい形相をされていましたけれど、一体どんな誤解をしていたんですか?」

透「………………………………この前、お前の好きそうなケーキ屋あったぞ。案内してやろうか」

聖羅「まあっ、本当ですか? じゃあ、お願いします〜。どんなケーキ屋さんなんでしょう…? 最近、シュークリームにハマってまして…あるといいんですけれど…」

透「とっとと行くぞ…」スタスタ

聖羅「はい〜。ふふっ、透さんから誘ってくれるなんて珍しいけれど嬉しいですね」ニコッ

透「………けっ」


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