楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/01/15(日) 15:25:04.63 ID:6E8xIkAH0
友紀「幸子ちゃんはほんっとにかな子ちゃんのお菓子好きだねー!」
幸子「当然です。カワイイボクの舌に合う上質なお菓子です。誇ってもいいんですよかな子さん!?」
かな子「わあ! ありがとう〜!」
今西「……お菓子、かあ」
かな子君もすごいものだ。
"喰種"でありながら人間の十時君や槇原君に負けないくらい、彼女のお菓子はたくさんの人間アイドルを魅了している。
うちには佐久間君という、"喰種"であるにも関わらず料理を極めた前例もいるが
やはり味が分からない身で人間の舌を唸らせるものを作れると言うのは、素直にすごい。
こういう時は自分が"喰種"に生まれてしまったことが残念で仕方ないねえ。
人間にとっては甘いお菓子でも、我々にとっては灰の塊のようなものだから。
今西「……美味いなあ。かな子君の淹れてくれたコーヒーは、とてもうまい」
かな子「! ……えへへ、ありがとうございますっ」
かな子「どうかこれだけでも、楽しんでください」コソ
今西「ああ。とても素晴らしいコーヒーだよ」
幸子「ほら、部長もどうぞ! 紗枝さんも遠慮しなくていいですから!」
今西「!? い、いや私のような老いぼれより若い皆で……」
紗枝「一人だけ仲間はずれなんてあきまへんえ?」
友紀「あっ! じゃあ部長ビールどうです!? せっかく成人同士なんですし飲みましょうよホラホラ」
今西「え、ええ〜!?」
……喰うふりより、飲むふりの方が辛いんだねえ。
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