楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/08/02(水) 20:46:46.35 ID:xgd1hoPs0
だから、事件が少しでも見えてきたら改めてプロデューサー君に話す方向で考えてたんだけど……。
ある時、美樹ちゃん……橘美樹準特等に言われたの。
橘『私達の捜査について……娘を見守ってくれる人には、話していただいても構いません』
橘『しかし…話す前に一度、改めて「人間だ」と確証を得て下さい』
橘『"喰種"の中には長期間、特定の人間と関わり続けて警戒を解かせる狡猾な種類もいます』
橘『付き合いの長い方だからと、その人を過信しないよう心に留めてください』
まあ、確かにね。
言ってることに納得は出来たし、もし万が一"喰種"に今の状況がバレたら……って思うと、かなりヤバいことになりそうだし。
だから、一応プロデューサー君が人間だって証拠を得てから秘密を話すつもりだった。
…「一応」のつもりだったのよ。
なのに……
あたし、気付いちゃった。
プロデューサーは人間と比べてご飯をあまり食べない。
珍しくご飯を食べた時は、必ずトイレに行ってる。
飲むものは大体コーヒー。
砂糖もミルクも、入れてるところを見たことがない。
プロデューサーの生活態度は、まんま"喰種"のそれだった。
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