楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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230: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/08/02(水) 20:39:46.26 ID:xgd1hoPs0

橘「……申し訳ありません。…言い訳にしかなりませんが、せめて現在判明した情報だけでもお話しします。…ギン」

市原「ああ。…この間『キャッスル』の関係者だと踏んでた喰種を駆逐した」

市原「だが、殺してすぐそいつの家や資料、ニセモンの証明書を作った奴を辿っても…キャッスルに繋がるコネみてーなのは出てこなかった」

市原「これで、あたし達のやったことがムダに終わったっつーんならまだ良かったんだけどよ」

橘「直後、キャッスルの我々への警告と思われる活動により…捜査方法の見直しを強いられることとなりました」


橘「ギンの駆逐した喰種…Aとします」

橘「A駆逐直後、キャッスルによるものと思われる新人アイドルの誘拐事件が発生しました」

橘「事件現場には、とある資料がまとめられた封筒と一つの書き置きがあり……」


『藪をつつけば蛇が出る』


橘「…A駆逐から誘拐事件まで、半日も間が開いていませんでした」

橘「それにも関わらず、『キャッスル』はこのような資料を現場に残していきました」

早苗「…どんな資料?」

橘「……捜査の都合上、写真そのものまでお見せすることは出来ませんが」

橘「Aがギンに駆逐されるまで、その当日の行動を撮影した写真でした」

市原「つまりだ。あいつ等、アタシ達の行動を既に予測してやがったんだ。その上で尻尾切りをやった」


早苗「尻尾切り……あの子はキャッスルの関係者だったけど見捨てられたってこと?」

橘「そうとは断言できません。ただAをキャッスルへの糸口として捜査していた我々に、組織の力を誇示した…とも取れます」

橘「確実に分かっているのは、キャッスルは常に我々の動きを監視しており」

市原「で、その気になれば人間のアイドルをいつでも殺せるし、下手に探れば犠牲者出すぞと脅しをかけやがったってことだな」


市原「…喰種捜査官は人民の安全・命が最優先だ。地味に効くぜこう言うの」



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