楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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212: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/07/29(土) 13:49:42.09 ID:FQGgq6Zl0

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美嘉ちゃんは……私達に変装をさせてから、「おいで」としか言わなくて。

私達はほとんど喋らないで、道を歩いて行ったよ。


美嘉「ごめんね連れ回しちゃって。本当は今ここ来るの危ないからダメなんだけど……ついたよ」


そう言って、美嘉ちゃんが立ち止まった先は……ゴミ捨て場?

街から外れた川辺の、誰も目を向けなさそうなゴミだらけの場所。

カーペットやコンテナとか、色んなゴミが散乱してるようにしか見えなかったけど……

よく見ると、ビニールシートが木の棒で持ち上げられてたり、コンテナに人が入れる穴が開いてたりしてる。


美嘉「…みんなー。元気してるー?」

「「「!!!」」」


コンテナを覗き込んで、美嘉ちゃんは誰かを呼んだみたい。

そしたら……


「美嘉ちゃんだ!」

「美嘉ちゃーん!」

「あたし美嘉ちゃんの出てる雑誌拾ったの! ほら!」

「美嘉ちゃん! この本むずかしくて読めないの!」


出てきたのは、小さな子供。

私や輝子ちゃんより、ずっと小さい子供が、わらわらーっと美嘉ちゃんに飛びついた。

まるでエイリアンみたい。


蘭子「? この子達…如何にして、このような廃城に……?」

小梅「……全員、"喰種"だよ」スン

蘭子「そうなの? ……本当だ」


美嘉「はいはい、後でねー★ ……蘭子ちゃん、廃城ってひどくない?」

美嘉「まあ、まともな家じゃないのは確かだけど……仮にもアタシの実家をそう言われるのは、あんま良い気しないなー?」

蘭子「ご、ごめんなさい……実家!?」

美嘉「そ」


美嘉「アタシと莉嘉の実家。……正確には、第二の実家かな?」



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