楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/07/29(土) 13:49:42.09 ID:FQGgq6Zl0
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美嘉ちゃんは……私達に変装をさせてから、「おいで」としか言わなくて。
私達はほとんど喋らないで、道を歩いて行ったよ。
美嘉「ごめんね連れ回しちゃって。本当は今ここ来るの危ないからダメなんだけど……ついたよ」
そう言って、美嘉ちゃんが立ち止まった先は……ゴミ捨て場?
街から外れた川辺の、誰も目を向けなさそうなゴミだらけの場所。
カーペットやコンテナとか、色んなゴミが散乱してるようにしか見えなかったけど……
よく見ると、ビニールシートが木の棒で持ち上げられてたり、コンテナに人が入れる穴が開いてたりしてる。
美嘉「…みんなー。元気してるー?」
「「「!!!」」」
コンテナを覗き込んで、美嘉ちゃんは誰かを呼んだみたい。
そしたら……
「美嘉ちゃんだ!」
「美嘉ちゃーん!」
「あたし美嘉ちゃんの出てる雑誌拾ったの! ほら!」
「美嘉ちゃん! この本むずかしくて読めないの!」
出てきたのは、小さな子供。
私や輝子ちゃんより、ずっと小さい子供が、わらわらーっと美嘉ちゃんに飛びついた。
まるでエイリアンみたい。
蘭子「? この子達…如何にして、このような廃城に……?」
小梅「……全員、"喰種"だよ」スン
蘭子「そうなの? ……本当だ」
美嘉「はいはい、後でねー★ ……蘭子ちゃん、廃城ってひどくない?」
美嘉「まあ、まともな家じゃないのは確かだけど……仮にもアタシの実家をそう言われるのは、あんま良い気しないなー?」
蘭子「ご、ごめんなさい……実家!?」
美嘉「そ」
美嘉「アタシと莉嘉の実家。……正確には、第二の実家かな?」
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