365: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/07/20(木) 17:59:13.38 ID:kbv0Co5T0
東條は英雄を目指すようになった。
木の枝を拾っては修行と称して、必死に枝を振るって強くなろうとしたり
近所の子供達と勇者ごっこで遊んだりもした。
東條「怪人め〜!覚悟しろー!!」
リュウタロス「うわ〜やられた〜」
ロストアンク「おのれ〜勇者め〜」
ドラス「覚えてろ〜!」
東條「もう一回、勇者ごっこしよー」
リュウタロス「悟くんばっかり勇者役やってずるいー!」
ロストアンク「もう怪人役飽きたよー」
ドラス「僕達にも勇者役やらせてよー」
東條「えー、皆は怪人役の方が似合うよー」
リュウタロス「そんなのつまんないよ、僕お家帰る!」
ロストアンク「僕もコアメダル探さなきゃ」
ドラス「お兄ちゃん探しに行こうっと〜」
東條「皆、行っちゃった……つまんないの」
東條は思いやりに欠ける部分があり、自分の目的の為なら他人を考慮しない性格だった。
そのせいで友達は少なく、自分の殻に籠りがちになっていった。
小学校を卒業をしても英雄願望は一向に消える事無く、中学、高校と進んでもそれは変わらなかった。
東條「英雄……英雄にさえなれば、皆が僕を見直して僕の事を好きになってくれる筈……」
東條「だけど、どうすれば英雄になれるんだろう?」
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