953: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:53:41.65 ID:TPJ777ywO
中野「どこ行く?」
永井「おまえはまだマークされてない。ふつうに帰れるだろ」
954: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:54:37.24 ID:TPJ777ywO
永井「佐藤ひとりが暴れてるだけなのに、マスコミは亜人ってカテゴリーで叩きつづけ、どんどん住みづらくなる。だから離れるって言ってんだ……」
中野「逃げるのかよ!?」
955: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:56:03.42 ID:TPJ777ywO
中野「人の命を……」
永井「命!?」
956: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:57:37.11 ID:TPJ777ywO
アナスタシア「ケイ、もうやめてください! コウも殴ったりするのは……」
永井「フォージ安全の社長が死んだとき、たいして騒がなかったよな」
957: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:58:36.48 ID:TPJ777ywO
中野「そう、なのかもしれない……」
958: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 20:59:19.11 ID:TPJ777ywO
中野「おれの親父もお袋もろくでもねえ奴らだった。平気で家を空けて遊び歩いてやがる」
中野「動けなくなったとき、何度も思った。おれはいらない人間なのかって……でも、おれを拾ってくれて、仕事を与えてくれて、使ってくれる人たちがいた! だからおれを頼ってくれる人がいたならおれは絶対に応える! ずっとそうしてきたんだ!」
959: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 21:00:19.66 ID:TPJ777ywO
永井「知るかよ」
960: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 21:01:18.01 ID:TPJ777ywO
中野「アーニャちゃんは帰った方がいいよ」
961: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 21:02:11.41 ID:TPJ777ywO
中野「がんばってよ。新曲でたら買うからさ」
962: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/08/18(日) 21:05:26.67 ID:TPJ777ywO
法務教官に案内された面会室はドラマや映画によくあるようなアクリル板はなく、取調室のような圧迫感もない、かなりの広さを持った白い壁紙と床に包まれた清潔な場所だった。照明は十分に明るく、また入り口はガラス戸で外から見えるようになっていた。ガラス越しに法務教官たちが働いている様子が見えた。特別に職員用の会議スペースを今回の面会のために使用させてもらったのだ。
五十くらい法務教官はしばらくお待ちくださいと言い残し、部屋から出て行った。その際、飲み物を用意するよう二十歳過ぎの若い職員にむかって言った。
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