776: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/01/26(土) 22:09:47.22 ID:ymR8HEsBO
田中は引き金を引きその男の顔面を吹き飛ばした。
田中「はやくこっちに来い!」
デスクの陰に移動しようとしている数名を撃ちまくりながら田中が叫んだ。ゲンが高橋のバッグを引っ張り、尻を床につけたまま乱射している高橋を引きずっていった。今度は田中に麻酔ダートが刺さった。ゲンは指示されるまえに田中のこめかみを撃った。倒れる際にオフィスチェアに田中の後頭部がぶつけた。からからと車輪が転がりオフィスチェアはコピー機にぶつかって止まった。同時に田中の復活が完了し、高橋の射線と交差するかたちで廊下側の集団に引き金を引いた。
銃撃戦がしばらく続けられたが、気づけば、オフィスの床が死体で埋まっていた。
少人数とはいえ武装した亜人の部隊に対抗する武器が一発ずつしか装填できない麻酔銃では警備員が全滅するのも当然だった。
息を喘がせながら田中はオフィスの様子を見渡した。興奮の波が退いていく感じ。呼吸を整えるためにその場に立ち尽くしていると、銃声が一発だけ響いた。ゲンがびくびくと痙攣している瀕死の警備員の後頭部に銃弾を叩き込んでいた。ゲンはこれまでの戦闘でやってきたように背後から引き金を引き、動くものをなくしていった。
高橋「田中」
田中が無感動な表情でゲンの行いを見つめていると、高橋がほくそ笑みを浮かべながら話しかけてきた。
高橋「おれら、いま、無敵だぜ」
田中もつられてほくそ笑んだ。
田中「いくぞ!」
銃を握り直し、三人はオフィスから廊下へと出てそのまま南階段へと進んでいった。
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