751: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/11/07(水) 23:40:56.96 ID:vr0r0Ve5O
永井からの返信を読み、ありすはどうするべきか決めた。
ありすはその日の朝に永井にお礼のメッセージを送り、本番ですることを告げた。
永井から返ってきた了解と応援のメッセージは短かったが、ありすはうれしかった。
番組は滞りなく進み、いよいよあるあるネタのコーナー。七回目の投げ掛けを終える。ありすの番が回ってくる。ありすは紙を取り出し、言う。
ありす「すいません、あるあるネタを言う前にすこしだけ」
スタッフには事前に相談してあったが、進行によっては時間がないことも考えられた。タイムキーパーが使用可能な時間をディレクターに告げる。ちょっと急がないと。
ありす「じつは十問すべて考えることができず、ここからは他の人が考えた質問を言うことになります。自分で納得できるものができなかったことは残念ですが、わたしの力不足だとその点は納得できました。それで、勝手かもしれませんが、いまから言う三問に関しては勝敗には考慮しないでほしいんです」
文香「わたしはありすちゃんの言ったことを尊重したいと思います。リスナーの方々はどうですか?」
SNSにリアルタイムの反応。ありすの態度を誉めるものばかり。
ありすが紙に書かれた永井の文章を読み上げる。
文香は一つめでハッとして顔をあげ、二つめで「なぜそれを」と眼を見開き、三つめで椅子から転げ落ちた。
まさかのリアクションにコーナーが始まって以来もっとも反響のある回になった。
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