新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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625: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/07/08(日) 20:45:53.45 ID:Wqc3ZOPPO


コウマ陸佐「上の連中は敵を見くびってる」


 苦々しい声が会議室に広がった。厚労省の会議室には亜人管理委員会の数名が出席していた。メンバーの数は少なかった。委員会メンバーのひとりは殺され、リストから二番目の人物も今朝死体が発見された。みな額や背中にいやな汗を滲ませていた。


コウマ陸佐「佐藤は素人じゃない、あきらかに高度な戦闘訓練を積んだ者だ」

研究者1「警察が無能なだけだろ!」

コウマ陸佐「そんなことはない!」


 思わず声を荒げたコウマ陸佐は、静かに息を落ち着かせてから話を続けた。


コウマ陸佐「グラント製薬、今回の二件でも警察は敵を何度も殺してはいる。だが、亜人だ。警護が百人いようと敵は無限大」

研究者2「ふん、じゃあこっちも作るか、亜人のお友だちを」

コウマ陸佐「そういえば岸先生はどうした?」

研究者1「奥さんを連れて身を隠したよ。暗殺リストに載ってるからな」




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