571: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 22:00:27.84 ID:oL93h30zO
曲を聴いているうちに、永井は歌詞の内容が夏の季節感とはまったく関係ないことに気づいた。それは中野も同様だったらしく、曲がおわると「夏っぽくないな」とこぼした。
中野「でも、かっこよかったよな」
永井「あの曲調でなんでこんなジャケットになるんだ?」
中野「歌詞は?」
永井「いや、どうだろ……」
アナスタシア「ニェット……ちがいます、そうじゃないです……どうでもいいところを気にしないで、もっとまじめにミナミの歌を聴いてください……ケイ、〈ヴィーナスシンドローム〉というのはそもそも……」
アナスタシアの講釈が鬱陶しくなってきたので、永井は別のCDをオーディオにかけた。美波とアナスタシアのユニット〈ラブライカ〉の曲。
ーーひとりよがりの冷たい……ーー
Aメロの最初の歌詞を耳にした中野が驚いた様子で永井のほうを向いた。
中野「これ、おまえのこと?」
永井「雨にかかってんだよ、それは」
アナスタシア「もぉー!」
曲とは別のところばかり気にする永井と悪気がないために盛大に勘違いする中野のコンビに、アナスタシアはとうとう音をあげた。
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