261: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/06/10(土) 22:25:12.45 ID:7K73HWKCO
翌日、山中のおばあちゃんは永井に頼まれたものを買ってくる。小腹をすかせた永井はちょうど煎餅を齧っているところだった。永井は煎餅を口の中に入れたまま、それーースマートフォンーーを操作して動画サイトで目的の動画を検索する。検索欄に名前を入力し、検索結果からインタビュー動画を探し再生する。十秒ほどで動画をとめ、キーパッドに死の前日ーー七月二十二日ーーに偶然見て記憶していた番号を打ちこむ。
呼び出し音を黙って聞いていると、聞き覚えのあるすこし訛った声が答える。
『もしもし』
永井「研究所できみの幽霊を見た」
永井は出し抜けに発言する。相手は沈黙を返す。発言に対する疑問の声も、電話をかけてきたのがだれかも尋ねず、ただ黙っている。永井はそのその沈黙に手応えを感じる。
永井「僕が指定する場所まで来てほしい。きみの助けが必要なんだ」
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