33: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2016/12/20(火) 00:44:42.21 ID:smn9Zex90
マホ「ありがとうございます!満足しました!」
京太郎「……マホちゃん、あーんとか抵抗ないんだな……」
マホ「――へ?」
数秒間を置き、
マホ「――ハッ!い、いえこれはその、違うんです違うんですー!」ブンブン
京太郎「ちょ、落ち着いて落ち着いて!」
マホ「だ、誰とでもこんな事する訳じゃ……違うんです……」
京太郎(真っ赤……。ちょっとかわいそうだが……イジり甲斐が有るな)ゾクゾクッ
マホ「か、貸して下さい!」バッ
京太郎「のわっ!?」
突然スプーンをひったくり、カップの中に突っ込む。
マホ「あ、あーんっ!」ズボッ
京太郎「ふごっ!」
マホ「どうですか、美味しいですか!?」
無理矢理口の中に押し込まれる。――味なんて分からない。
マホ「これで、おあいこです!」
そう言うと、残ったカップの中身を全てさらってしまった。
マホ「……ふう、ごちそうさまでした。……捨てて来ますね!」
火照った顔を隠すように、その場から逃げて行く。
京太郎「……どうして、こうなった……」
顔を伏せた京太郎の呟きは、誰の耳にも届く事なく――ただ、蝉の声に掻き消されていった。
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