314: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/12/31(日) 23:37:42.21 ID:tgL1bz3k0
ゆみ「……須賀?」
京太郎「……あっ、すみません」チャッ
河を見るのに没頭して、自分の番が来るのを忘れていた。一応ゆみの河も見ておくが、
京太郎(……オリ、だよな)
内容はそうとしか見えない……警戒のしようがない。
京太郎(……一周したけど、特に案は浮かばなかったな……)
22245(赤)77799s(南南南南) ツモ2m
京太郎(自分の捨て牌も、見とくか)
もはや思考を止めたら負けだ、という意地だけで打っている。
京太郎(……改めて見ると、索子そのものは確かに少ないけど……)
自分だけではない。索子が少ないのは河全体だ。
京太郎(ま、俺が抱え込んでるから当然か……)
つまり、絶対値だけ見れば京太郎の切った索子が特に少ないわけではない。
京太郎(……でも、この偏り……)
他家の捨て牌は字牌が多いのに比べ、京太郎の捨て牌にはやたらと中張牌が多い。もちろん、それらの多くは萬子と筒子だ。
京太郎(こんなの、染め手ですって言ってるようなモンだよなぁ――)
二萬をツモ切りしつつ、ため息を吐いて――
京太郎「――!!」
しかし、京太郎に電流走る。
京太郎(これ、は……!?)
中張牌。フリテン。ステルス。索子。染め手。――全てが、京太郎の中で繋がっていく。そして――
睦月「……」つ九索
京太郎(これだっ……!)
転機。紛れもない、天の配剤。
京太郎「ポン!」カッ
(999s)
京太郎(さあ、行け!)
力強く打ち出した、その牌は――
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