京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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291: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/12/31(日) 23:08:26.91 ID:tgL1bz3k0
――――

トン……ヒュッ……

マホ(今は、さっきみたいな不安を感じません……さっきと何が違うんだろう?)

牌効率、リーチの基準。そういう技術的な部分が和と同じになったことから安心しているのか。

マホ(でも、さっきまでは他家に対して、もっと……不安を抱いていた気がするんです)タンッ

リーチをかけると、できることはほぼなくなる。だが、裏を返せば今はあまり打つ方に集中しなくていい……

マホ(ぼんやりとした不安……その原因が他家にあるのなら、今のマホがそれを怖く思わないのはそれなりの理由があるはず)

その余分な思考領域を使って、マホは自分を分析する。

マホ(和先輩は、他の誰かを恐れたりはしない……なぜ?)

この際、自分が何を恐れていたのかなどどうでもいい。

マホ(答えは決まってます。和先輩にとっては、そんな気持ちは麻雀を打つのに余計なことだから)

和と同じように、他人を気にせずに打てるようにさえなれれば。

マホ「……」チャッ

模倣をやめてツモ牌を置く。手牌に目を落とし、今までの思考をまとめる。

マホ(つまり……マホが、人のことを気にし過ぎだったんですね)

辿り着いた、一つの答。次局の方策が決まった。

マホ「ツモ!リーチ・ツモ・平和・一盃口……ドラ、3!3000-6000!」

――――

京太郎(やっぱり、東横さんは振り込まなかったな……)

マホが和の模倣をすることを、最初から警戒していたのだろう。この局だけはリーチを見て普通にオリていた。

京太郎(オーラスはスピード勝負になりそうだな……つっ!)

また強い痛みを感じて、顔をしかめる。

京太郎(く……この調子じゃ、ポーカーフェイスなんてできそうもないな……)ハァ


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