284: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/12/31(日) 22:59:45.47 ID:tgL1bz3k0
――――
南一局一本場
桃子(親)9600
マホ(南)42000
智美(西)25600
佳織(北)22800
桃子「……」スッ
ポチッコロコロコロ……
桃子(対七……)スッ
努めて喋らずサイコロを振り、山から牌を取る。
智美「さっきの、天江のやつだろ?龍門渕の」チャッ
佳織「あぁ、あの……全然手が進まないと思った……」チャッ
桃子「……」スッ
周囲の会話は普通に聞く。だが、桃子自身は一言も発しない。
マホ「うーん……でも、あんまり思った通りにいかなかったです。また衣さんに聞いてみなきゃ……」チャッ
皆が理牌をすませた。桃子は静かに第一打を打つ。
マホ「……」トン
桃子(……もう、私は『消えた』っぽいっすね)
前局、マホは桃子が出した九筒をスルーし、そのすぐ後に智美の九筒をポンした。
桃子(西家で海底を狙っていたなら、私から鳴かないのはありえない)
桃子の牌を鳴けばその時点で海底コースだったのに、そうしなかった。少なくともマホからは、もう桃子は見えていない。
桃子(最近、鶴賀のみんなは私との対局で『見えてないフリ』をするようになったっすけど……)チラッ
智美「……」タッ
佳織「……」トン
この局まで、かなりの時間がかかっている。この二人も問題無いだろう。
桃子(さて、この親……配牌も良いし、ここから逆転するっすよ)
360Res/314.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20