京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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28: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2016/12/20(火) 00:40:14.42 ID:smn9Zex90
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二人は、炎天下の道を歩いていた。

マホ「あ゛づい゛ですー……」

京太郎「……言うな、意識すると更に暑く感じるぞ……」

マホ「ごめんなさい、でも、やっぱり暑いです……」

京太郎「何か、別の話題は無いのか……」

マホ「別の……話題……。
さっきの対局、どうでした……?」

京太郎「どうって……言われてもなぁ……」

京太郎(まさか、勘づかれたか?差し込みに……)

マホ「マホ、和先輩みたいにカッコ良く打ちたくて……でも、上達の道のりって遠いじゃないですか。
だから、ついついブレてしまって……」

京太郎「ブレる?」

マホ「はい。和先輩だけじゃなく、強くて尊敬出来る先輩がたくさん身近にいるんです。
優希先輩とか、宮永先輩とか……。そういう人が近くにいると、つい自分もってマネしちゃうんです」

京太郎「あー、分かる気がするな。俺も一時期、タコス食ってみたりカンしまくってみたりしたもんだ」

マホ「――そうなんですか?」

京太郎「もちろんそれで上手くいく筈もなくってな。どうすればあいつらに追い付けるか、悩んだもんだ……」

マホ「先輩が?」

京太郎「俺には、優希みたいなツキもセンスも無いし、咲の打ち筋なんて――麻雀の勉強をすればするほど、理解出来なくなる。
そのくせ、その訳わかんねー打ち筋に、一度たりとも勝てた試しが無い。
……いや、順位でたまたま上になった事は有るけどな。咲が狙い打ちされてる時とか」

マホ「……」

京太郎「だから、俺も和に憧れた。唯一、俺でも到達出来そうな地平で、和は戦っていたからな。けど……」

マホ「……けど?」


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