京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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170: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/26(木) 15:24:27.55 ID:YrfCuXWK0
――――

衣(何っ……!?)

大明カン。鳴きは有るかもしれないと思っていたが、

衣(上家からの大明カンだと!?)

マホ「……」スッ

嶺上牌に手を伸ばすマホ。

衣(ポンで形式テンパイを取るものだと思っていたが……そうか、こいつは衣の弱点を突くつもりか!)

驚くべき事ではない。マホは、京太郎と衣の勝負を見ていたのだから。

マホ「……!来ました……」チャッ

衣(この気配……!まさか、引き当てたか!)

テンパイの気配――ただし、役はついていないようだ。感覚で分かる。

マホ「……」つ七筒

衣(……大した物だ。咲の模倣をしている訳でもなく、自分の運で勝負するとは)

マホ「新ドラは三萬、モロ乗りです!――さ、天江さん。最後のツモをどうぞ」

衣「……あ、ああ」スッ

牌に手を伸ばす。

衣(まさかカンドラまで……だが、関係無い。どうせ役無しだ、それにもうこのツモで――)ピタッ

手が止まる。牌まであと数ミリという所で、動かない。

衣(――このツモで、終わり?)

自分が何か、決定的に間違えたという直感。

衣(なんだ、一体何を?)

頭の中で今の状況を整理する。

衣(親の形式テンパイ、衣の一発の消失。
衣が海底牌をツモる事は変わらないが、カンのせいで海底牌そのものがズレた)

恐らく和了り牌は引けないし、仮に引いても見逃すだろう。

衣(王牌は支配出来ないからな。裏ドラが確実に乗る保証が無い以上、和了り牌も見逃す。
そして流局、親のテンパイで続行だ。次の局にも逆転の機会は有るだろう)

――まだまだ、これからだ。改めてそう結論付ける。

衣(……なのに、どういう事だ?今にも負けそうだという、この悪寒は――)チャッ

不吉な予感を振り切り、ツモ牌を確認。――九筒。

衣(やはり、引けなかったか……)タン

届かなかった本来の海底牌をちらと見る。――少し、未練があるが仕方ない。

衣「……今はこれが海底牌だ。流局だな」

――しかし、その言葉に異を唱える声が響く。

マホ「――海底、ですか?違いますよ」

衣「……?何を言って……」

マホ「河に出たんですから、もうそれは――河底と呼ぶべきです!」

バラッ

22444m123s78p 3333m

マホ「ロン!河底ドラ5、18000!」



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