京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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168: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/26(木) 15:23:14.70 ID:YrfCuXWK0
――――

マホ「つまり、マホは二萬・四萬を使えなくなりました……」トン

衣「……」チャッ

マホのツモ切りを一瞥し、衣は考え込む。

衣(さて、この手……)

5(赤)5m11223s678p白白白 中

衣(白イーぺーコードラ2、四飜。リーチを掛ければ倍満に届くが……)

どうも、マホのチョンボが引っ掛かる。

衣(態とらしい……とまでは言えないな。こいつはチョンボがやたらと多い、只のうっかりかもしれない)

だが。

衣(今の見せ牌で、情報が増えたのは事実。少なくとも二・四萬が一枚ずつ有ることは確定した……。
更に、推測まで含めれば……内側に倒れた二枚の牌。見えなかったあの牌も、二・三・四萬の可能性が高い)

当然その情報を、咲や純も得た訳である。

衣(となれば……リーチをかけても、衣が海底をツモれないようにズラされるかもしれない。
かといって、リーチをかけなかった場合、もしズラしが無ければ衣は海底を見逃すことになる)

そして、そのどちらのケースでも発生する問題は。

衣(衣が和了れないという事は……必然的に、親が和了かテンパイで連荘にならなければ、衣に勝ち筋は無い)

それは勝ちの可能性を、マホに――他人に委ねるという事。

衣(……なら、迷う事は無い。衣は自分の力で和了ってみせる!)

ダンッ

衣「リーチ!」



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