【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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48: ◆oUKRClYegEez
2017/01/28(土) 20:20:40.09 ID:rLQYm3GN0
洸輝「はー……つっかれる……」

 ノルマをなんとか終え(参加した部員の中で最下位だった)、マネージャーを含む女子部員にお疲れと声をかけられながら、悠佳の差し出す水を受け取った。

洸輝「ありがと、悠佳……」

 肩を上下させながら息を整えつつ、悠佳に礼を言った。

悠佳「ううん。ところで洸輝君。中学までなにかスポーツはやってた?」

洸輝「はー、はぁ……。いや、まったく」

 心惹かれるものがなかったから、体育でやる以外にまじめに打ち込んだ運動など微塵もしていない。

 持久力が必要だという情報は得ていたから受験勉強の合間に走ってはいたのだが、生まれてこの方運動部などとは無縁だったので、走った量が多いわけではなかったのだろう。

 と、いまさらながらに後悔する。

悠佳「うん……。高校一年の男子の平均から大体考えると、正直もう一周内周してきてこれだけバテてほしいんだけど」

洸輝「はー……。いじめかよ……」

 歩いて端から端まで10〜15分かかるような校内を、ぐるっと2周してきたのだ。疲れないわけがない。

小梢「洸輝、オツカレ」

洸輝「疲れました、小梢先輩。というか皆さん速いですね……」

小梢「ハッハッハ! そうかい?」

美津希「一年も走れば慣れてきますよ。わたしも最初は走れませんでしたし。むしろ洸輝くんはよく走れている方かと」

小梢「そうかもな! この調子で続けることが大切だぜ、少年!」

 鶴嘴小梢(つるはしこずえ)先輩。三年生で、明るく後輩にも気軽に接してくれる優しい先輩だ。

 十美津希(つなしみつき)先輩。二年生。冷静で、小梢先輩に走っている途中も会話にツッコミを入れていた。

 ――そう。

 先輩たちは俺がついて行けないペースで、喋りながら走っていた。


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