【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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38: ◆oUKRClYegEez
2017/01/07(土) 15:45:43.48 ID:e1fpQld00
 覚悟を、決めた。否、違う。

 飛びたい。その思いが、今やっとかたちになることに、狂気に近いほどの喜びを覚える。

洸輝「ぃよしっ……! FLY!」

 俺の体が重力の軛から解き放たれ、ふわり、と浮かぶ。

 周囲の人が全員、俺を見る。

美亜「ほー……あれ競技用のグラシュか。才能を感じるねえ」

 美亜先輩がつぶやいた。

 競技用のグラシュは一般のグラシュと違い、グラシュの感度を高めてあるらしい。

 扱いが難しくなる代わりに、よりスポーツらしい機敏で速い動きができるわけだ。

 ここ閑東に住んでいる限り、一般用のグラシュを持っていても飛ぶ機会などないし、競技用のグラシュを競技以外に使ってはいけないルールなどないので、俺は一般用のグラシュは買っていない。

洸輝「――――」

 俺は浮いたまま、自分の心の底に湧き上がる感情に、気づいていた。

 ――もっと、飛びたい。もっと、高く!

 ――あの日見た光、日向昌也のように!

 詩緒を見真似、上へ上がろうとする。が。

洸輝「うおおおぉぉぉ!?」

 突如としてバランスを失い、少し最初より宙に浮いた高さで回転を始めた。


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