【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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3: ◆oUKRClYegEez
2016/12/01(木) 16:56:32.87 ID:SE/S2yWa0
 それは、ある日の午後だった。

 中学校三年生。受験勉強をはじめていても全くおかしくない時期。勉強はおろか受験校すら適当にしている俺は間違いなく例外に入る。と父に言われた。

 だが正直な話、自分がしたいことなんて全くわからないし、もちろん将来の夢なんてあるはずもなく、かといって行ける学校が限られるほど成績が悪いわけでもない。まあ特別よくもないのだけど……。

 そんなだから、家に帰ってリビングのソファに座り、真っ先にテレビをつけた。

 特に見たいものがあるわけではないけれど、平日の昼間。こうるさい両親はいない。

 暇つぶしに、とテレビの電源をつけ、チャンネルをポチポチとリモコンを操作して変えて気になるものを探すのが、もう半ば癖のような習慣になっていた。

 チャンネル変更の「+」ボタンを数回押した時だった。

『やああああああったあああああ! 勝ちました! 倉科明日香選手、三回戦も危なげなく突破! 圧倒的です! 倉科明日香選手、フライングサーカス世界ジュニア選手権三回戦を、6−1で突破です!』

 それは、海の向こうで行われているスポーツ中継の再放送だった。

 時差の関係で夜にしか放送できない中継を、昼間に流していた。

 体にぴっちりとしたデザインの競技服を着て、最近開発されたグラシュ――アンチ・グラビトン・シューズで飛び回り、空で追いかけっこをするスポーツ、フライングサーカス。

 あまり興味はなかったけど、他のチャンネルで特に面白そうなものもなく、先生が話題にしていたことを思い出して見ることにした。


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