【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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2018/08/04(土) 14:00:29.00 ID:n9sSTXBw0
美亜「莉佳っちもう帰っちゃうんだね……」

莉佳「恒例の、久奈浜とのゴールデンウィーク合宿があるから早く戻らないと」

美亜「やーだー! もっと莉佳っちと遊ぶ―!」

小梢「いやそこは帰してやれよ」

 駅の新幹線ホームに行く改札口の前で、部長はわんわんと泣いていた。

 半分くらい演技が入ってそうな泣き方だと思ったが、あとから小梢先輩が「あれガチだぜ?」と言っていた。

莉佳「それじゃあさ、美亜。公式戦で会おうよ」

美亜「公式戦」

莉佳「そう。夏の、私たちの最初で最後のインター・ハイ。全国大会なら、確実に会えるからさ」

 それは部長への激励のようで――莉佳さん自身の、インター・ハイ出場宣言でもあった。

莉佳「だから、勝ち上がってきてよ。それが終わったら、流石にちょっとオフになるからさ」

 まあこの人の場合、二年前のような「突然全国クラスの選手が二人出てくる」(倉科明日香と乾沙希)ようなことがなければ、余裕をもって全国大会に出るのだろうが。

莉佳「SNS使えるから、連絡は取れるでしょ?」

美亜「うん……ぐす」

莉佳「私、美亜たちと会えてよかった。全国に向けて、頑張っちゃうんだから! みさき先輩にも、負けてられないし!」

 莉佳さんはぐっと手を握ってみせると、ぱっとそれを開き、腕を上げた。

莉佳「それじゃあ、また夏に!」

小梢「ああ。色々ありがとう。莉佳」

莉佳「こちらこそ、小梢!」

美亜「うええええ、うええええん」

理亜「姉さん、ちょっと静かに」

 結局グダグダになってしまったが、莉佳さんは見送りに来た俺たちに手を振りながら、改札を抜けていった。


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