【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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176:
2017/12/27(水) 23:17:12.86 ID:B2dTyvnm0
莉佳「洸輝君」

洸輝「はい」

 俺の番だ……。

莉佳「君には、なんて言ったかな?」

洸輝「基礎を学べ、と」

莉佳「そのためには?」

洸輝「真似することが近道、だと」

莉佳「うん。した? 少しでも」

洸輝「……。でも、真似してるだけじゃあ新しいことなんて――」

莉佳「そうかもしれない。でもね、基礎ができてない人が新しいことなんてできるわけない。君はたぶん、あせってる。確かに、明日香さんはFCを4月に初めて、ゴールデンウィークの時点ではまともに飛べるようになってた。日向さんも、数年のブランクを短い期間で取り戻してみせた。でもそれはすべて、ある程度基本ができていたからだよ。あの人たちは天才だと思うよ。でもどんな天才だって、基本がしっかりしているものなんだよ。どんなに奔放に見えても、その裏ではしっかりと基本を反芻してる」

洸輝「……」

莉佳「確かにFCは、グラシュは体格によって細かい姿勢の調整なんかをしなきゃ速くなれない。でも、基本はみんな同じなんだよ。明日香さんや日向さんを見てて、本当にそう思った。だから、まずは基本から入らないと。基本が完成する前にできた応用なんて、そんなのまぐれでしかないし、未完成なんだよ」

洸輝「……」

莉佳「君の中に、日向さんが見えた。君は、明日香さんに似てる。でも君は、、そのどちらでもない。君は君だから、さ。とんでもない近道をしたあの人たちと同じ道を通って、近道するしかないんだよ」

 それがぱっと見、近道じゃなくってもね。

 莉佳さんはそう言うと、次の番のために並び始めた。


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